今日、ボクシング業界にとってショッキングな事故がありました。
それはロシア出身の無敗の若手ボクサーであるマキシム・ダダシェフ選手が、試合で負ったダメージの影響で、死去したことです。
有望株の若手だっただけに、この死はボクシングファンに衝撃を与えています。
マキシム・ダダシェフが死去したニュース
マキシム・ダダシェフ選手は7月19日にプエルトリコ出身のサブリエル・マティアスとワシントンDCのオクソンヒルで対戦。
試合の終盤から相手のパンチをたくさん受け、ダメージが蓄積した後も無理してリングに上がり続けてしまったのです。
ロシア・サンクトペテルベルグの出身で、2016年から米国でプロボクサーとして活躍していたマキシム・ダダシェフが23日、メリーランド州オクソンヒルの病院で死去。28歳だった。
AP通信によれば、ダダシェフは19日、ワシントンDCの郊外でもあるオクソンヒルの試合会場でプエルトリコ出身のサブリエル・マティアス(27)と対戦。試合は劣勢で、11回終了後にコーナーに戻った際にバディー・マガート・トレーナーは「頼むからもうやめてくれ。お前はパンチを浴びすぎている」とファイトを止めるようにダダシェフに訴えていた。これに対してダダシェフは首を振って拒否。しかしこのあとレフリーが試合を止めてマティアスの勝利を宣言した。
頭部に異状を訴えたダダシェフは試合後に病院に搬送されて開頭手術を受けたが、23日に心不全に陥って死亡。ロシア・ボクシング連盟のウマール・クレムレフ事務局長は同選手が死に至った経緯を独自に調査するとしている。
この一戦の前までダダシェフとマティアスはともに13戦全勝。勝者がIBF世界スーパーライト級王者のジョシュ・テイラー(28=英国)への挑戦権を手にすることになっていた。ダダシェフはIBF同級3位でマティアスは8位。なお同選手には妻と長男がおり、トム・バンク・プロモーターは「リングの中では才能のあるファイターで、ロープの外では良き夫であり良き父だった」と追悼するコメントを出している。引用元:ヤフーニュース
結局セコンドの判断は聞かず、レフリーが止めるまで試合は続き、その試合の後に搬送された病院で亡くなったのです。
死因は「心不全」でした。
マキシム・ダダシェフとはどんなボクサーだったのか?
マキシム・ダダシェフ選手はロシアのサンクトペテルブル出身の地元の希望の星でした。
現在までにアメリカのカリフォルニア州に拠点をおいていました。
この試合まで、プロでは13戦無敗の選手で、今後は世界への挑戦も夢ではありませんでした。
すでに遺体は母国のロシアに送られており、家族には手当が支払われるそうです。28歳ですが、すでに結婚しており、子供もいたそうです。。
嫁さんは「夫はとても優しい人で、最後まで闘いました。息子も父親のような素晴らしい人に成長していくでしょう」とコメントを出しています。
トム・バンク・プロモーターは「リングの中では才能のあるファイターで、ロープの外では良き夫であり良き父だった」と追悼してます。
今回の死をめぐっては、
「われわれが携わっているのがどういうスポーツなのか、改めて気づかされた」
「トレーニングではすべてうまくいっていて、何も問題はなかった。今は頭がおかしくなりそうだ。何か他にやりようがあったんじゃないかとね。しかしすべて順調だったんだ」
「彼は大丈夫そうだったし、準備もできていた。しかしこれがボクシングだ。たった一発のパンチで十分なこともあるんだよ」
など、様々な声が出ています。