JIROの”魔の金沢”。体調不良の不在ライブ17年と精神崩壊の00年(病気)

2021年9月21日 5分27秒

リズム隊が生命線のバンド・GLAY。

ベーシストのJIROさんはGLAYにとって心臓のような存在でありますが、実はある土地で「1日だけ失った」ことと、「永遠に失いかけた」ことがあります。

その土地というのが「金沢」です。

過去、金沢で予定されていたライブで、JIROさんは2度も苦い思いをしてるのです。

2000年のアリーナツアー金沢公演でJIROは脱退を考えた？精神の限界

GLAYが世間一般的に認知され、国民的なバンドになったのは2000年から2002年頃だとされてます。

当時はリリースする楽曲は必ずヒットし、ライブのチケットは入手困難という状態でした。

バンドは多忙を極め、長期スパンのライブツアーでメンバーは気力も体力も限界だったそうです。

そんな中、ベースのJIROさんはライブ中もずっと下か上しか見なくなり、さらに笑うことさえもできなくなっていた時期がありました。

2000年のアリーナツアーはJIROさんの精神にトドメを刺すほど過密日程であり、JIROさんは「この生活がまだまだ続くんだ……これは耐えられん」と思ったそう。

魂が抜けたようなJIROさんは、連日、やらされてる感丸出しの人形のようになっていたそうです。

当時のJIROさんを見たTAKUROさんは「解散してもいいからJIROを休ませてあげたい」と発言していたそうです。

アリーナツアーの金沢公演では、すでに精神はボロボロで壊れそうになっていたそうです。

現在の嫁・玲子の存在に支えられて乗り越えた

実はJIROさんの現在の嫁さんの「玲子」さんとは、この金沢公演の時に、JIROさんは結婚を決断しプロポーズしたそうです。

もともと雑誌でJIROさんと仕事をしていた玲子さんは、当時のJIROさんのことを深く理解し、または心配していたそうです。

玲子さんは金沢でJIROさん壊れる予感がして、深夜ひとり車を飛ばして東京から金沢のホテルに向かって会いに行ったそうです。

JIROさんは玲子さんの存在が万能薬になり、過酷な日程を乗り越えることができたのです。

2017年HIGHCOMMUNICATIONS TOURの金沢公演でJIROが体調不良で不在ライブに・・・

2000年から17年後の2017年にも、JIROさんは金沢公演を目前に苦い思いをしてます。

JIROさんは体調不良により2017年4月25日の石川・金沢歌劇座公演を、前日に欠席することを発表したのです。

当時のTAKUROさんは以下のコメントを寄せました。

ファンの皆様には、日頃より多大なるご支援をいただき誠にありがとうございます。GLAYのギターのTAKUROです。
皆様にご報告があります。GLAYのベーシストであるJIROが突然の体調不良により、明日4月25日の金沢歌劇座での公演へ出演することができなくなりました。楽しみにしてくれていた皆様には大変申し訳なく思っております。
現在、JIROは快方に向かっておりますが、お医者様のアドバイスもあり、大事をとって療養しております。健康が回復し次第ステージに戻ってきます。明日の金沢公演に関しましては、ボーカルのTERUやギターのHISASHI、そしてコンサート制作スタッフと何度も協議を重ねた結果、中止という選択はとらず、楽しみにしていてくれたファンの皆様へできる限りのことをしたいと思いステージに立つ所存であります。
ご迷惑をおかけしますが、これからもよろしくお願いいたします。

当日のJIROさんの不在ライブではTERU、TAKURO、HISASHIの3人だけで、予定していた演出内容を変更してパフォーマンスされました。

HISASHIさんがJIROさんの代わりに「FRIEDCHICKEN & BEER」のベースを演奏し、「SHUTTER SPEEDSのテーマ」ではTAKUROさんがベースを演奏し、HISASHIさんがJIROさんパートを歌うなど、メンバー総出でJIROさんの穴を埋めました。

ちなみに5月24日におこなわれる振替公演では、チケットを持っている人はタダで参加可能という異例の措置と取りました。

また、チケットを持っていても振替公演に参加できない人には返金対応を行うという太っ腹な神対応でありました。

JIROさんやファンの気持ちを考えた粋な措置、同じことができるバンドが世の中にいくつもないでしょう。

ピンチをチャンスに変える力があるバンドです。