ピストルズのシド・ヴィシャスといえば、洋楽ロックを知らない人でもファッションアイコンの1つとして認知されてる人物だと思います。
日本のバンギャのヴィヴィアン着用率は異常ですが、そのヴィヴィアン・ウエストウッド、マルコム・マクレーンの原点にはピストルズがあり、シド・ヴィシャスがいます。
かつては人気漫画「nana」にて主人公のナナとレンのモデルとなったのも彼と彼女のナンシーで、彼が実際に愛用していたヴィヴィアンのファッションも、漫画の中で忠実に描かれました。
漫画「nana」の序盤にナナが恋人のレンに「R」の文字が掘られた南京錠のネックレスを付けるシーンが描かれてます。
実際にピストルズのシドヴィシャスも同じRの南京錠をつけていました。
漫画ではナナのレンにどこにも行って欲しくない健気な想いが込められていましたが、実際にシドがつけていた南京錠にはどのような意味があったのでしょうか?
シド・ヴィジャスの南京錠
シドといえば、バンドマンでありながらも生涯1人だけの女性を愛した男として知られてます。
そのシドが生涯愛した女性は、お馴染みのナンシー・スパンゲンさんです。
実は、この南京錠はナンシーがシドに贈った物で、シドはそれを生涯大切にしていたのです。
鍵を失くして外せなかった?
シドはナンシーに南京錠をプレゼントされると、生涯ずっと大切に付けていたそうです。
しかし、何度かシドは南京錠を外そうとはしていたものの、鍵を失くしたということで外すことができなかったのです。(トイレかスタジオで失くしたとか)
実はただの照れ隠しで外そうと思えば外せたけれど、あえて「失くした」ということにして外さなかったという疑惑もあります。(笑)
ナンシーがわざと隠して持ち去った?
シドが鍵を持っててもわざと外さなかった(もしくは本当に普通に失くした)説もあれば、南京錠を贈ったナンシーが鍵を持ち去ってしまった説もあります。
この場合は漫画nanaのシチュエーションにすごく似てます。
ナンシーは大好きなシドを所有物化させるために、鍵を隠す、もしくは持ち去ったという説もあります。
シドの肉体と共に燃やされた
ナンシーが亡くなってしまった後もシドは彼女のことを愛しました。
もちろん、この南京錠もずっと付けたままでした。
シドは結局、後を追う形で亡くなってしまいましたが、その際にも首にはこの南京錠がありました。
最終的には天国まで一緒に南京錠も道連れにしたということです。
その遺品は、そのままお墓に入っているのか、別に保存されているのかは知りません。
できれば、シドの骨と共に眠ってて欲しいですね!